情報に対する想像力

SEにとってはデータはシステムの中を流れる素材にすぎないからでしょうか、SEにとっては、誰のどんなデータか、というのはあまり興味のわかないことのようです。

紙の機密情報については施錠管理していても、データの機密情報についてはセキュリティをかけずに持ち歩くのですから。

このことから学べるのは、情報管理には想像力が必要だ、ということです。

そのデータが、誰のどんなデータで、どんな価値を持っているのか、もれるといったいどういうことになるのか。そういったことを想像しないと、取り扱いかたがわからない。こういうことにイメージをもたずにただ機密情報だから守れ、といわれてもピンとこないのでしょう。

もちろん、想像力や推測する力というものは、何をやっても必要です。これらがないと、いわれないことはやらない、というロボットだかプログラムだかわからない無機的なものと同じです。

とはいえ、自分の興味のある分野、得意な分野については、誰しも想像や推測を駆使します。

だから、必要なのは、興味のない分野や、苦手な分野についても、ちょっと考えてみる、という姿勢なのでしょう。