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成長戦略を考える際のキーワードは、山本さんのいうとおり、「ひとことで言うと」だと思います。「ひとことで言うと、何のためにそれを学ぶの?」 という問いを常に自分に投げかけることが、成長のための選択と集中の戦略を考える際の大原則になるのでしょう。
ひとことで言うためには、いらない部分を削らなければならない。この、削るための絞り込みの思考が、目的を明確にし、本質を探り、構造を探求するためのきっかけになるのだと思います。
この思考は、ロジカルシンキングの基本であり、読むの際のポイントであり、情報整理のキーワードでもあります。
「ひとことで言うと」を考えるということは、文章やプレゼンでいうと、ピラミッド構造の頂上にくるメインメッセージと、それを直接ささえる理由付けを考える、ということです。
アメリカの速読術のフォトリーディングでは、まず、なんのために読むのか、を書くこととされています。目的をはっきりさせることにより、目的に必要なキーワードを脳が勝手に選別する、というような理由付けがされていたと思います。
同じように、GMOの熊谷社長は、PCやメールのフォルダを「目的別」に整理することを提唱されています。情報収集は、あくまで目的のための手段なのだから、ということです。
といいつつ、捨てることは難しいですね。文章を書いていても、いいたいことを削るためには思い切りがいります。常に自分に「ひとことで言うと」、と問いかけることを習慣にしたいと思います。
学習についていうと、アウトプット志向学習にまで発展させることを目標にしたい。「何のために学ぶのか」、をもう少し具体化して、「何をアウトプットとして作るために学ぶのか」、に変える、ということでしょうか。