一般意味論
昨日は、情報産業論でした。今日は、犯罪被害者についてのつもりでしたが、あんまりおもしろかったので、一般意味論にします。
- 作者: S.I.ハヤカワ,大久保忠利
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1985/02/25
- メディア: 単行本
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一般意味論という学問の古典的テキストです。一般意味論というのは、言語の意味について分析する学問のようです。
文脈
言語の意味は、文脈に左右される。
リンカーンを褒める文脈で「宣伝」といったら、リンカーンを「宣伝」として貶めている、と批判された、という例があげられています。
はてなキーワードというのは、この文脈依存性を逆手にとって、キーワードからいろいろな文脈をたどって楽しむ、という発想なのでしょう。
隠喩、引喩
隠喩、引喩は、前提となる言語の意味を知っていないと理解するのは困難。だから外国人にはわからない。
隠喩というのは、「おまえは豚だ」、というように、「〜のような」を使わない比喩です。豚の持つ意味が違うと、違った意味になる。豚が高貴な動物とされている社会では、おまえは豚だ、というのはほめ言葉なのです。
引喩というのは、聖書や古典から引用して一定の意味を表すことです。
「神は死んだ」ニーチェ
のように。この場合、文脈的に引喩になっていませんが。
このような前提となる言葉の意味まで知らないと、生の外国語を完全に理解するのは困難。アメリカ留学経験者(勉強しなくてもTOEIC900点超の人たち)が、日常会話はわからない、と口をそろえる理由がわかりした。